「慣例打破」に名を借りた「居座り」 中村議長の続投宣言
減税日本の中村孝太郎名古屋市議会議長が、「議長は1年交代という慣例を破りたい」と議長職の続投を宣言しました。議会改革に熱心に取り組んできた議長だったら、そして慣例打破のために議会の合意を得る努力が見られたら、エールを送ったでしょう。しかし、この1年間、私が出席している議運理事会などで、中村議長から議会改革が語られることはありませんでした。逆に、減税日本の則武前市議が実態と異なる領収書を使って政務調査費を受け取っていた行為を「問題ない」と発言するなど、議長としての見識が疑われる場面もありました。議会の秩序を保持すべき議長が、突然の続投宣言で議会の混乱を招き、予算審議にも影響を与えようとしています。私は、いさぎよく身を引かれることをお勧めします。
議長選出をめぐる慣例は1年交代にとどまりません。従来は、日本共産党以外の多数会派による談合によって、4年間の任期中のポストを事前に配分するやり方がとられてきました。昨年の出直し市議選後の議長・副議長の選出にあたって、私たちは「慣例にとらわれず、市民にわかりやすいオープンなやり方に改める」ことを提案し、他会派と協議した結果、「議長・副議長の候補者が所信表明を行って選挙する」という方法が、名古屋市議会で初めて採用されました。慣例打破の第一歩となったのです。
それから1年経ちました。中村議長が本当に慣例を打破したいのなら、議会運営委員会で問題提起をすべきでした。昨日開かれた議運理事会では、議長の進退問題にふれる場面がありましたが、中村議長からは慣例を打破したいという発言はありませんでした。議会として協議する機会を自らつぶし、唐突に続投声明を議会会派に配布するというやり方は、民主主義をわきまえないものです。「議長職の私物化」と批判されてもしかたがありません。
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