市大病院の改築にともなう風害問題
名古屋市立大学病院が建て替えによって高層になり、病院の東側の地域で風害問題が起こりました。市大側は、住民のみなさんとの話し合いを重ね、防風フェンスを追加で設置(写真)。これで一定の緩和ははかられましたが、住民は、「離れた場所に新たな強風域が生じるなど、根本的な解決には至っていない」と、昭和区の地域環境審議会に調査審議申立書を提出しています。
この問題を市議会公社対策特別委員会で取り上げました。防風フェンスの設置を前後して測定した風速結果をもとに、「風速は一定の水準に下がった」というのが、市大側の言い分。住民の体感とはかけ離れています。しかも、風環境を判断する法的基準がありません。だから数値一つとっても、見方によってその評価は異なってくることがあります。同委員会で市大側もこのことを認めました。
私は同委員会で、「住民の体感をふまえて対応することが必要だ。住民のみなさんとの話し合いの機会を今後も設けていくのか」と質問。尾崎副理事長は、「お互いご近所なので、話し合いを続けたい」と答えました。私は、「『魅力ある地域社会づくりに貢献する』という基本理念を掲げている市立大学が、すぐ隣の地域社会の住民とトラブルを起こしているようではいけない。市大と住民のみなさんが英知を結集し、必要があれば専門家などの力も借りて、対応策を検討してほしい」と求めました。
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