「研究所」から「調査センター」へ――環境科学研究所の名前を変えていいのか
名古屋市の環境科学研究所の名称を、環境科学調査センターに変更する条例案が提出され、市議会総務環境委員会で審議しています。「研究」という看板を「調査」という看板に掛け変える条例案です。
名称変更の背景には、環境科学研究所の見直しがあります。見直しは、①公的関与が必要な業務は引き続き実施、②生物多様性の保全など新たな行政課題への対応に重点化、③民間でできる業務は外部委託する、という3つの観点で検討されてきました。この見直しは、同研究所の研究員削減と業務の外部委託化として来年度予算案に反映されていますが、予算案の委員会審議は来週から。予算審議の前に名称変更の条例案を審議するというのは、名は体を表すといいますが、「体」の議論を控えながら、「名」の議論をすることになるので、やりにくいものがあります。
今日の委員会では、私の質問に当局は、「調査も研究も、どちらも充実させていく」と答えました。「それならどうして研究から調査へと名前を変える必要があるのか」と質しましたが、要領の得ない答弁しか返ってきませんでした。「研究」という看板は掛け変える必要はないと思います。
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