志段味図書館への指定管理者導入案の本会議質疑
本日の名古屋市議会本会議で、日本共産党の岡田ゆき子議員が、志段味図書館に指定管理者制度を導入する条例案にたいして質疑しました。
名古屋市立図書館は、鶴舞中央図書館をはじめ各区に14分館、支所管内に6分館あります。岡田議員は、「なぜ志段味図書館1館だけに指定管理者を導入するのか。地域住民の意見を聞いたのか」とただしました。教育長は「試行的に導入する。比較的小規模で貸出点数などが標準的だから選んだ」と答弁。地域住民への説明については、「条例が可決されてからやる」という姿勢。地域住民は置き去りです。
図書館は、法律で「原則無料」と定めています。指定管理者が利益を上げようとすれば、人件費カットしかありません。国会でも「短期的な職員の入れ替わりによる弊害が生じている」との議論があり、当時の文部科学大臣も「公立図書館への指定管理者の導入は、長期的視野に立った運営が難しくなり、図書館になじまない」と答弁しています。全国的にも、指定管理制度を導入した後、再び自治体の直営に戻す図書館も増えています。岡田議員は、「指定管理者は図書館になじまない」とただしました。
市教育委員会が、図書館への指定管理者導入にあたって、「試行的」と言わざるをえなかった背景には、手放しで進めるわけにはいかない事情があったからだと思います。この議案は、引き続き来週の教育子ども委員会で審議されます。
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