大阪・関西万博への修学旅行は行き先変更を
日本共産党名古屋市議団は4月21日、名古屋市の坪田知広教育長にたいして、大阪・関西万博が修学旅行先に含まれている学校については、「子どもたちの安全を確保する観点から、早急に行き先の変更を検討するよう助言・指導を行うこと」を申し入れました。
名古屋市内の学校では、小学校3校、中学校20校で修学旅行先に大阪・関西万博が予定されています。天白区内では中学校が1校です。申し入れに応対した小島教育支援部長は、「学校からは、会場の混雑やトイレ・食事場所の確保、電子マネーでしか買い物ができないことへの対応などの課題があると聞いている。保護者からも不安の声があり、丁寧に説明していく」と答えました。
万博会場である夢洲は、現役の廃棄物の最終処分場であり、メタンガスが発生し続けています。開会直前の4月6日には、会場内のマンホールから爆発レベルのガス濃度が検知されました。これを受けて国会で日本共産党の山下よしき参議院議員が、万博協会のずさんな安全対策を追及。政府も「当該地点においては十分な対策ではなかった」と認めました。
党市議団は、「『命輝く』どころか、命に関わる有害な物質が出続けている万博への修学旅行は、子どもたちを危険にさらすことになる」と中止を要請。小島教育支援部長は、「『行かないかもしれない』と、行き先を変更する可能性がある学校もある。修学旅行先は学校長が判断するが、教育委員会としても先行した学校の情報などを学校と共有していきたい」と答えました。